▼あなたは地撒き放流派か、養殖派か
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【旬のうまい魚を知る本】 >
天然ホタテガイは千葉県以北の太平洋岸、富山県以北の日本海岸に分布し、水深10~60メートルの砂泥や砂れきの海底に生息する。国内の主産地は北海道と青森県と岩手県。流通しているホタテガイは天然ものは少なく、多くが養殖と地撒き放流によるものだ。
ホタテガイの養殖方法には2通りの垂下式が用いられている。一つは籠の中に稚貝を十数個入れ、その籠を積み重ねて、いかだから海中に垂下する方法。もう一つは籠やネットで中間育成して、5~6センチまで成長したところで殻の耳に穴を開け、そこに糸を通してロープに結びつけて垂下する方法。どちらの方法でも3~4年で出荷する。
地撒き放流は北海道のオホーツク海沿岸で多く行われている。稚貝を中間育成してから海へ放流し、多くは3年後に漁獲する。この地撒きホタテと養殖ホタテとでは風味に差があるといわれる。地撒きものは香りが高く噛みごたえがある。養殖ものはやわらかくて甘味が強い。どちらをおいしく感じるかは人それぞれである。
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【この辞典の書籍版説明】
「旬のうまい魚を知る本」東京書籍 |
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季節別旬魚の解説,全国地域別旬魚カレンダー,代表的漁港マップに加え,魚の構造や通の食べ方などのコラムも充実。鮨屋,レストランなどで魚を語れる人になるためのバイブル。 |
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