▼イカの匂いに誘われたケガニの行く末
【】
【旬のうまい魚を知る本】 ＞
オオクリガニの別名もあるが、全身に薄茶色の堅い毛が生えているため、通常ケガニと呼ばれる。国内海域では北海道各地から太平洋側は常磐沖、日本海側は鳥取沖までに分布し、主産地は北海道のオホーツク海と太平洋。多くは籠漁で漁獲される。椀を伏せたような形の網籠のてっぺんに穴を開け、籠の中にイカを吊るして、海底に一昼夜仕掛けておく。ケガニは大好きなエサの匂いに誘われて籠をはい上がり、穴から中にぽとりと落ちる。こうなると二度とはい出ることはできず、やがてわれわれの食卓に彩りを添えることになる。
よく似た種類にトゲクリガニがあり、これもケガニの名で廉価で売られることがある。両者をくらべるとトゲクリガニのほうは甲羅が菱形をしている。味はケガニのほうが数段上である。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「旬のうまい魚を知る本」東京書籍 |
|
季節別旬魚の解説，全国地域別旬魚カレンダー，代表的漁港マップに加え，魚の構造や通の食べ方などのコラムも充実。鮨屋，レストランなどで魚を語れる人になるためのバイブル。 |
|
|
出版社：
旬のうまい魚を知る本[link] |
|