日曜日
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 学校じゃ教えてくれない?! > 暦
最近では学校も土曜日、日曜日がお休みで、「土、日の週末にどこかへ出かけよう」なんて言葉がよく聞かれる。ところが、カレンダーを見ると、一週間が日曜日から始まっているものがほとんどではないか。
日曜日が「週はじめ」なのか、「週末」なのかという問題は、日本に限らず、世界でも混乱しているという。世界中で発行されている辞書の多くは、日曜日を週のはじめとしているが、月曜日を週のはじめとしている辞書も少なからずある。
フランスやイタリアのようなカトリック圏の国々では、圧倒的に多くの人々が日曜日を週のはじめとするカレンダーを用い、一方、ドイツやスイスなどでは、月曜日を週のはじめとするカレンダーも用いられているようだ。
日本で現在発行されているカレンダーは、その九〇%以上が、「日曜始まり」だそうだ。
このような混乱の原因と思われるのは宗教である。旧約聖書によると、神は世界を六日間でつくり、七日目に休まれたとなっている。その神の休日を安息日といい、現在の曜日では土曜日にあたる。したがって、ユダヤ教では、日曜日は休日ではなく、週はじめということになる。
また、キリスト教でも、日曜日は週のはじめで、しかも、キリストの復活を祝う休日とされている。つまり、日本のカレンダーのほとんどは、キリスト教の考えを基に作られたものということになる。実は、このタイプが、世界的にみても優勢なのである。
では、ユダヤ教でもキリスト教でも週のはじめとされている日曜日が、どうして「週末」と呼ばれるのだろう。神様が六日間働いて、七日目に休まれたというからには、休日は週の終わりと思うのが自然で、勝手に休日=週末=日曜という図式になったという説がある。
英語のweekendという言葉の発する力にもよると言うべきか。労働日であるweekdayが終わると、休日の日曜日が控えていると思ってしまうのだ。ところで、土、日を週末とする意識の定着とともに、「月曜始まり」のカレンダーも好評とのことである。
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