スキー
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 趣味 > スポーツ
ウィンタースポーツといえば、スキーのジャンプ競技、ノルディック複合、フィギュアスケート、スピードスケートなどがすぐに思い浮かぶ。スノーボードも人気種目のようだ。ワールドカップや冬季オリンピックそのほか多くの大会で表彰台に上る日本人選手の姿をよく見かけるようになり、期待は膨らむ一方である。
冬季オリンピック長野大会のスキージャンプ競技を今も鮮明に覚えている人は多いと思う。金メダルを獲った日本人選手たちの活躍は、日本中を感動の渦に巻き込んだ。
競技に夢中になれば、当然そのルールにも関心が向く。「K点を越える大ジャンプです。」といったアナウンスを聞いて、K点ってなんだろうと誰もが思ったことだろう。ほかにも、踏み切り台とか、飛距離点、飛型点、V字ジャンプ、テレマークといった用語がおなじみのものになった。
ジャンプ競技では、踏み切り台から九〇メートルの地点をP点という。ドイツ語のPunktすなわち標準点である。そこから先は直線の斜面になっていて、着地しても危険のないゾーンだ。そこを過ぎると地面に緩やかなカーブがついていて、着地したときにバランスをとりにくいゾーンになっている。この危険ゾーンに入る点をK点という。Kritisch Punktすなわち極限点だ。
本来はP点とK点の間に選手が着地するようにジャンプ台は設計されている。気象条件によって、K点を越えて着地する選手が多くなった場合、助走のスピードがつかないようスタート地点を変更して行われるのが、本来のジャンプ競技なのである。ところが最近ではK点を越える大ジャンプが喜ばれる。これではP点からK点までの安全に配慮された直線の斜面の意味がなくなってしまう。
ジャンプ競技は本来、「飛距離」と「ジャンプ、着地の美しさ」を勝敗のポイントにするものなのだ。ちなみに順位は二回のジャンプの飛距離点と飛型点の合計で決められる。また、国内の公式戦やコンチネンタルカップで、スタート時に許されている風待ち時間は一五秒、ワールドカップでは五秒とのこと。ルールがわかれば、競技がもっと面白くなりそうだ。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!! |
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