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【東京雑学研究会編】

雑学大全ヒトの不思議 > 人体

人は毎日、いろんな食べ物飲み物を口から摂りいれ、噛み砕いては、胃に送り込んでいる。初期の段階の消化を担当している胃のはたらきを見てみよう。
胃に入った食べ物は、強力な塩酸と、それによって活性化されるたんぱく分解酵素ペプシンの作用で消化が始まる。この胃酸、強力であるばかりか、分泌量もかなり多く、人によっては一日三リットルにもなるそうだ
金属をも溶かすほどの強い胃酸を分泌する胃壁は、たんぱく質でできている。新鮮な動物の胃を試験管にいれ、塩酸とペプシンを加えて、人間の体温と同じ温度で保存しておくと、消化が始まる。では、人間の胃はなぜ「消化」されないのだろう
胃壁を覆っている粘膜には、粘液腺が開き、多量の粘液を分泌している。この粘液により粘膜の表面が保護されているため、胃壁は無事なのである
この粘液の製造に力を貸しているのが、プロスタグランディンというホルモン。もし、何かの理由でこのホルモンの製造がさまたげられると、粘液は減少し、粘膜は胃酸の攻撃にさらされることになる。例えば、頭痛や炎症を抑えるアスピリンを飲んで胃が痛くなるというのが、これであるアスピリンがプロスタグランディンの製造をさまたげたのである
粘膜の防壁が破れ、胃酸の攻撃を受けた粘膜は、消化され、はがれ落ちる。しかし、生き残った細胞がすぐに修復を開始し、五分ほどで傷口を治すという。
ところがアルコールの飲みすぎやストレスの蓄積によって、粘液作りをすすめるホルモンバランスがくずれた状態にしておくと、胃壁の消化が進み、修復が間に合わず、胃潰瘍ができるのだ。なお、胃や十二指腸の潰瘍を消化性潰瘍という。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473