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未来を変える「ポジティブ・イリュージョン」
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60歳からの人生を愉しむ心理学第6章 老いたときに後悔しない生 >

ここ数年間、心理学では「ポジティブ・サイコロジー」(ポジティブ心理学)が話題になっています。簡単に言えば、物事をポジティブに解釈する、いい方向に考えれば現実的にもうまくいくという考え方です。
「ポジティブ・イリュージョン」といって、イリュージョン(幻想)でもよいから、この先いいことが起こる、起こるはずだ、と考える。そうすれば行動の仕方や考え方が変わってくるというのです。「うまくいく“かもしれない”、成功する“かもしれない”」と思うことで、行動にはずみがついていく。
逆に「どうせまた悪くなる」「何をやってもうまくいかないに違いない」と考えるネガティブ思考の人は、本当にうまくいかないという研究結果が出ています。
これは主観的な幸福感に大きく関わってくることだと思います。
何でもポジティブに考えられる人は、「こうしたらきっと成功するはずだ」と考えて楽しく行動ができます。思い通りの結果が得られなくても「これはこれでうまくいった」とポジティブに解釈ができるのですから、結局、現実も「うまくいった」ということになります。何だかうまく言いくるめられたような、まさにイリュージョンのような印象もありますが……。
しかし、野球選手がホームランを打つところを思い描いてイメージ・トレーニングするのと同じで、どんなことでもイメージ・トレーニングは大切です。
セールスでも「どうせまた売れないよな……」と思いながらでは売る気になりませんし、相手も買う気になりません。成功のイメージがいい結果につながるのは、決してイリュージョンばかりとは言えません。
逆に言えば「どうせうまくいかない」と信じていた人が失敗するのは、自分の予想通りの結果が出ているのだから、思い通りとも言えます。期待を裏切っていない。そういう意味では、人はみな自分の思い描いたイリュージョン通りになっているということかもしれません。
毎日、文句ばかり言っている人は、文句を言うのが大好きなのです。老いてなお文句ばかり言えれば、これもまた幸せな人生と言えるでしょう。
さて、あなたは未来にどんなイリュージョンを思い描きますか?


日本実業出版社
「60歳からの人生を愉しむ心理学」
JLogosID : 14820744


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【辞典内Top3】

人間は意味のないことに耐えられない  「新奇性」があると、年をとっても軽やかな人になる  人生は五〇歳を境に「幸福度」が急上昇する  

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【この辞典の書籍版説明】

「60歳からの人生を愉しむ心理学」渋谷昌三(目白大学教授)

多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。

出版社: 60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
編集: 渋谷昌三(目白大学教授)
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