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人生は五〇歳を境に「幸福度」が急上昇する
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60歳からの人生を愉しむ心理学第2章 「老い」へ向かう軽やかな >

二〇〇八年、アメリカのギャラップ社が行なった大規模なアンケートで、興味深い結果が出ています。このアンケートは一八歳から八五歳まで三四万人以上の人を対象としたもので、その中に「人生の幸福度」に関する質問がありました。
自分の人生の満足度を一〇点満点で採点してもらったのです。
すると、一八歳から五〇歳までは「満足度」はどんどん下がっていく。ところが、五〇歳になるとこのカーブが急激に反転して、上昇していきます。最終的に八五歳の人は、一八歳のときよりもずっと満足度が高いという結果でした。
また、「あなたは昨日、次のような感情を経験しましたか?:喜び、幸福、ストレス、悩み、怒り、悲しみ」という項目を見ると、「悩み」は五〇歳までずっと続くのですが、その後、急激に減っていきます。
どうやら「五〇歳」という年齢は、人生の後半戦に向けての転機の年となっているようです。いったい、五〇歳のときに何が起きるのでしょうか?
一八歳と言えば、希望と可能性に満ちた年齢です。体力も気力も充実して、自分に満足しているのでしょう。しかし社会に出ると、いろいろな試練に出合う。
なかなか思い通りにはいきません。夢をあきらめなければならないときもあるでしょう。思う相手と結婚できなかったり、出来の悪い子どもに頭を痛めたり。
「こんなはずじゃなかった……」
「どこで人生間違ってしまったのだろう?」
「なぜあいつは成功して、おれは出世できないんだ……」
と思うこともあるかもしれません。
しかし五〇歳ともなると、出世レースにもそろそろ決着がつき、子どもも独立する頃です。自分を見定め、身の丈に合った幸福感、人生への肯定感が生まれてくるということではないでしょうか。
記憶力が衰え、忘却力が増してくるのも一因かもしれません。過去のイヤなことは忘却の彼方へ追いやられ、もやもやと美しい思い出に変貌していく……。
他にもさまざまな理由がありそうです。五〇歳から上昇する幸福曲線、あなたもその理由を考えてみてはいかがでしょうか


日本実業出版社
「60歳からの人生を愉しむ心理学」
JLogosID : 14820744


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【辞典内Top3】

人生の前半戦に強い人、後半戦に強い人  「新奇性」があると、年をとっても軽やかな人になる  フラストレーション耐性の高い人ほど老後を愉しめる  

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【この辞典の書籍版説明】

「60歳からの人生を愉しむ心理学」渋谷昌三(目白大学教授)

多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。

出版社: 60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
編集: 渋谷昌三(目白大学教授)
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