南アフリカ
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南アフリカのワインの歴史は、17世紀にオランダ人がケープへ上陸し、1659年に最初のワインがつくられたのが始まりとされている。その後、この地へ移住してきたユグノー教徒たちによって醸造技術が進み、ワイン産業はさらに発展した。ユグノーとは1685年にルイ14世による「ナントの勅令」の廃止により弾圧されたプロテスタントのことである。
イギリス植民地時代を経て南アフリカ共和国となり、1918年にはKWV(南アフリカワイン醸造者協同組合)が設立されたことでワインの生産は集約されるが、アパルトヘイトの崩壊以降の1990年代後半からはワイン産業の近代化が進み、輸出量も増加した。家族や個人で経営する小さなワイナリーが続々と誕生し、以前に増して品質も向上する傾向が続いている。近ごろは日本でもあちこちの売り場で南アフリカ産のワインをみかける機会が多くなってきた。おもな産地はケープタウンに近い沿岸部。品種ではシュナン・ブランやアフリカ独自の交配品種ピノ・タージュが知られるほか、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、シラー、シャルドネ種などの国際品種によるワインも積極的に生産されている。価格帯はデイリーからプレミアムまで幅広いが、全体に品質に比べて低価格。コストパフォーマンスは高い。
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【この辞典の書籍版説明】
「ワイン手帳」熊野 裕子 |
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産地別の構成で、各産地の基礎知識をはじめ、スタンダードな銘柄の品種、ボリューム感、甘辛度、価格の目安がひと目でわかるほか、それぞれの銘柄の特長を解説します。 |
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