ポルトガル
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ポルトガルを漢字で書くと葡萄牙。日本の4分の1ほどしかない狭い国土でありながら、ぶどう栽培面積は世界8位を誇る。栽培品種もバラエティに富み、それらの多くは昔から引き継いだ独自の伝統品種を保ち、栽培品種の数は300種以上に及ぶ。この国の1人当たりのワインの年間消費量は47リットルで、ルクセンブルク、フランスについで世界3位。日本の約2.5リットルとは比較にならないほどポルトガルの人は日常的にワインに親しんでいるようだ。ちなみに初めて日本に伝えられたワインはポルトガル産の赤だったといわれる。ポルトガル語で赤ワインを意味する「ヴィノ ティント」を漢字にあてはめ「珍陀酒」(ちんた)と呼んで当時、戦国の武将たちに珍重されたという。
ポルトガルはマデイラとポートに代表される酒精強化ワインがよく知られ、生産量ではスティルワインの赤が全体の5割近くを占める。また、ポルトガルはワインに使われるコルク栓の一大産地でもあり、多くの国がポルトガルで加工されたコルク材の恩恵を受けている。
おもな産地
【ヴィーニョ ヴェルデ】軽い発泡性を帯びたフレッシュなワインをつくる。白が約7割を占めるが赤もある。
【ポルト エ ドウロ】世界最古の原産地呼称統制地区であるこの産地の畑の景観は世界文化遺産に指定されている。酒精強化ワインのポートと、凝縮感のある果実味豊かな赤ワインを産する。
【ダン】しっかりした重厚な赤ワインが生産の8割を占める。
【バイラーダ】おもにバガ種からつくられる赤が有名。
【アレンテージョ】近年品質向上が目覚ましいエリア。熟成感のある濃密な味わいの赤ワインを生む。コルクの一大産地でもある。
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【この辞典の書籍版説明】
「ワイン手帳」熊野 裕子 |
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産地別の構成で、各産地の基礎知識をはじめ、スタンダードな銘柄の品種、ボリューム感、甘辛度、価格の目安がひと目でわかるほか、それぞれの銘柄の特長を解説します。 |
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