オーストリアワインの基礎知識
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【ワイン手帳】 ドイツ・オーストリア > オーストリア
オーストリアのワイン地域は、首都ウィーンがある東部(ニーダーエステライヒ州&ウィーン州)と、スロヴェニアに近いシュタイヤーマルク州、ハンガリーの国境近くのブルゲンラント州に集中している。全生産量の70%は白ワインが占め、その大半がオーストリア国内で消費されるが、近年は輸出の伸びも顕著になった。
白のぶどう品種でフラッグシップに位置づけられるのは、オーストリアの固有品種グリューナー・フェルトリーナーである。ウィーン周辺の居酒屋で飲まれる気軽な新酒から高級タイプ、辛口から甘口まで幅広いスタイルのワインに仕上げられる。オーストリアのワインの特徴を知る上でまず試したい白ワインだ。
一方、赤はおもに南西部に位置するブルゲンラント州で生産され、比較的若飲みに使われるツヴァイゲルト、長期熟成にも向くブラウフレンキッシュの2つが固有品種として、オーストリアならではの繊細で温かみのある個性を感じさせてくれる。
オーストリアのワインは、総じて派手さはないが、滋味がある印象が強い。控えめなのに個性の魅力はしっかりと伝わってくる芯の強さがある。この個性は繊細な日本食とも非常によくマッチし、近ごろ日本でもオーストリアワインを扱う店が増えてきた。なかにはその棚スペースが増加傾向にあるワインショップすら見受けられる。価格的には1000円以下で買える安旨ワインはないものの、万単位もする高価なワインも少ない。2000円くらいからをベースに1万円までの価格帯が入り混じる。
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【この辞典の書籍版説明】
「ワイン手帳」熊野 裕子 |
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産地別の構成で、各産地の基礎知識をはじめ、スタンダードな銘柄の品種、ボリューム感、甘辛度、価格の目安がひと目でわかるほか、それぞれの銘柄の特長を解説します。 |
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