ローヌの基礎知識
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【ワイン手帳】 フランス > ローヌ
スイスアルプスを源に地中海へ流れ出すローヌ川。ワイン産地はこの流域に沿って南北に約200kmにわたり広がっている。太陽の恵み豊かな大地に育つワインは、美食の里でもある地元の食材とも非常に相性がよい。赤ワインが中心だが、ヴィオニエと呼ばれる地域特有の白ワインもつくられている。デイリーなものから長熟タイプの高級ワインまで幅広いが、全体にコストパフォーマンスはよい。
おもな産地
気候や畑の地勢、ぶどう品種などの違いにより北と南に分かれる。
【北部】
赤はシラー種、白はヴィオニエ種を主体に、ルーサンヌ、マルサンヌなどが用いられる。「コンドリュー」は、北ローヌ原産とされる白ぶどう種ヴィオニエを使った高級白ワインの産地。花のような香りがたちのぼるアロマティックな魅力を持つが、酸味が少ないためボトル内熟成は期待できず、香りが強い若いうちが飲みごろとされる。値段は高い。赤ワインではシラー種を主体とした「コート ロティ」や「エルミタージュ」などが知られる。
【南部】
南部のワインは複数の品種をブレンドしてつくられることが多い。白も生産されるが赤が中心。ブレンドされる赤の主要品種はグルナッシュを主体にムールヴェードル、サンソー、カリニャンなど。南部はローヌ地方全体の生産量の9割程度を占める。代表地区としては、「シャトーヌフ デュ パプ」、ロゼを産する「タヴェル」など。大半が南部でつくられている「コート デュ ローヌ」(AOC)は気軽に楽しめる価格帯で入手しやすい。
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【この辞典の書籍版説明】
「ワイン手帳」熊野 裕子 |
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産地別の構成で、各産地の基礎知識をはじめ、スタンダードな銘柄の品種、ボリューム感、甘辛度、価格の目安がひと目でわかるほか、それぞれの銘柄の特長を解説します。 |
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