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あわび
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すし手帳 >

多くは冬が旬の貝類のなかで、クロアワビは夏を代表する味覚の一つ。
活けは、流水で洗ったほかは生そのまんま、新鮮そのもの。アラメやホンダワラなどの褐藻類を食べて海の恵みを一身に集め、たっぷりグリコーゲンを含んだ身は、清冽な潮の香りをまとわせつつ、淡くしかも底深い甘さが舌にしみる。飾り包丁を入れた身はこりっとして、歯にしっくりなじむ噛み心地もすばらしい。清涼感と噛み心地、これこそクロアワビの命。
歯が欠けるほどかたい生あわび出くわすが、あのかたさは持ちをよくするため、塩でゴリゴリ揉むからという。
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東京書籍
「すし手帳」
JLogosID : 14820744


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きす(酢〆)  すみいか  むつ  

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発売日: 2008年8月
ISBN: 978-4487802371