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道路の通称名
【どうろのつうしょうめい】

道と路がわかる事典2章 国道・高速道路の雑学 >

道路を通称名で呼ぶことが多い。通称名の方がわかりやすく、親しみやすいからなのだろう。国道にもそれぞれ正式な路線番号がついているのに、「○○通り」とか「○○街道」などと呼ばれている。
東京だけでも、通称名で呼んでいる国道がかなりある。たとえば、国道一号を第一京浜、一五号を第二京浜と呼んでいるし、国道一四号は京葉道路、四号は日光街道、二〇号は甲州街道というように、それぞれ通称名がついている。国道二四六号のように、東京では玉川通りと呼んでいるのに、多摩川を渡って神奈川県に入ると厚木街道と名前を変えてしまう道路もある。
こういった道路の通称名は全国各地にある。北海道の阿寒湖と釧路市を結んでいる国道二四〇号をまりも国道、リンゴの産地の長野県を走る国道一八号をアップルライン、合掌集落で知られる白川郷を通る国道一五六号を飛騨合掌ラインなどというように、郷土色あふれた愛称のつけられた道路もある。
ところで、東名高速道路の正式な道路名をご存知だろうか。東名高速道路が正式名だと思っている人も少なくない。東京と名古屋(正確には東京と小牧)を結んでいることから東名高速道路と呼んでいるが、これはあくまでも通称名。正式名は第一東海自動車道なのである。だが、東名高速を第一東海自動車道と呼ぶ人はまずいないし、ピンとこない人の方がはるかに多い。名神高速道路も、名古屋と神戸(正確には小牧と西宮)を結んでいることからの通称名で、正式な道路名は中央自動車道西宮線なのだ。
では現在建設中の第二東名・名神高速道路の正式名は? 第二東名・名神の「東名」に当たる区間が第二東海自動車道、「名神」に当たる区間は近畿自動車道名古屋―神戸線、なのである


日本実業出版社
「道と路がわかる事典」
JLogosID : 14820744


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【この辞典の書籍版説明】

「道と路がわかる事典」浅井 建爾

道を切り口に日本を旅する楽しみに出会う本。身の回りの生活道路の不思議から、古道の歴史、国道や高速道路、橋やトンネル、乗り物まで道と路に関する知識が満載。

出版社: 道と路がわかる事典[link]
編集: 浅井 建爾
価格:1620
収録数: 255274
サイズ: 18.6x13.4x2cm
発売日: 2001年11月
ISBN: 978-4534033154