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国道の最高地点
【こくどうのさいこうちてん】

道と路がわかる事典2章 国道・高速道路の雑学 >

日本は山国である。とりわけ中部地方は「日本の屋根」といわれるだけに、三〇〇〇m以上の高山はすべてこの地方に集まっている。これら山岳地帯を走る道路の標高が高いのは当然のことといえる。最近は土木技術が進歩し、険しい峠道にはトンネルが次々と建設されていく。だが、ヘアピンカーブの連続する山岳道路もいまだに多く、交通の大きな障害になっているのも事実だ。
ところで、日本一高所を走る国道の標高はどれ位あるものなのだろうか。
群馬県の長野原町と新潟県の新井市を結ぶ国道二九二号は、全長一一四・八km。志賀高原を貫いている山岳道路だが、コース上にある渋峠の標高は二一七二m。ここが国道の最高地点なのである。その次に標高の高い国道は、茅野市(長野県)と入間市(埼玉県)を結ぶ国道二九九号(全長一七八・七km)。最高地点は蓼科高原の東にある麦草峠で、標高二一二〇m。近畿以西に二〇〇〇m以上の山が一峰もないことを考えれば、いかに高所を走っている国道であるかがわかるだろう
標高二〇〇〇mを越す国道はこの二路線だけだが、これよりもはるかに高所を走っている道路がある。乗鞍スカイラインである。乗鞍岳北麓の平湯峠から、山頂近くの畳平まで全長一四・四km。乗鞍スカイラインは戦時中に、軍用道路として使っていた道路を整備して一般に開放したものだが、山岳風景のすばらしさから、観光シーズンには大変な賑わいとなる。
乗鞍スカイライン終点の、畳平の標高は二七〇二m。ここにあるバス停は、日本一高所のバス停として知られている。乗鞍スカイラインから乗鞍高原に抜ける岐阜と長野の県境には、標高二七一五mの地点がある。この地点こそが、車の走る道路としての日本最高所なのである


日本実業出版社
「道と路がわかる事典」
JLogosID : 14820744


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【この辞典の書籍版説明】

「道と路がわかる事典」浅井 建爾

道を切り口に日本を旅する楽しみに出会う本。身の回りの生活道路の不思議から、古道の歴史、国道や高速道路、橋やトンネル、乗り物まで道と路に関する知識が満載。

出版社: 道と路がわかる事典[link]
編集: 浅井 建爾
価格:1620
収録数: 255274
サイズ: 18.6x13.4x2cm
発売日: 2001年11月
ISBN: 978-4534033154