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入梅
【にゅうばい】

暦の雑学事典5章 季語と年中行事の雑学 > 水無月

 初夏から夏にかけて、日本列島付近に停滞する前線を梅雨前線という。前線にそって次々と低気圧が通過するため、しとしとした長雨がほぼ一か月にわたって続く。この長雨のことを、梅の実が熟する時期なので梅雨といい、またカビのはえやすい時期なので黴雨とも表わされる
 入梅の日は年によって異なるが、暦のうえでは太陽の黄径が八〇度に達したときとしている。二十四節気の芒種と夏至の間、新暦では六月一一日頃である。陰暦では五月なので梅雨のことを五月雨という。本能時の変(一五八二年)の直前、明智光秀は「時は今あめが下たる五月かな」という発句を残した。五月雨が「したたる」という意味と、天下取りの「天が下」がかけられている。


日本実業出版社
「暦の雑学事典」
JLogosID : 14820744


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【辞典内Top3】

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【この辞典の書籍版説明】

「暦の雑学事典」吉岡 安之

-知っているとちょっと楽しい知識を満載!ミレニアムの意外な秘密がわかる。暦の歴史をたどり、ルーツを探る。いまに生きる旧暦の数々がわかる。さまざまな時計の歴史と科学を紹介。身近な暦の話題から歳時記まで暦の蘊蓄が盛りだくさん。

出版社: 暦の雑学事典[link]
編集: 吉岡 安之
価格:1404
収録数: 198221
サイズ: 18x13x1.8cm
発売日: 1999年12月
ISBN: 978-4534030214