入梅
【にゅうばい】
【暦の雑学事典】 5章 季語と年中行事の雑学 > 水無月
初夏から夏にかけて、日本列島付近に停滞する前線を梅雨前線という。前線にそって次々と低気圧が通過するため、しとしとした長雨がほぼ一か月にわたって続く。この長雨のことを、梅の実が熟する時期なので梅雨といい、またカビのはえやすい時期なので黴雨とも表わされる。
入梅の日は年によって異なるが、暦のうえでは太陽の黄径が八〇度に達したときとしている。二十四節気の芒種と夏至の間、新暦では六月一一日頃である。陰暦では五月なので梅雨のことを五月雨という。本能時の変(一五八二年)の直前、明智光秀は「時は今あめが下たる五月かな」という発句を残した。五月雨が「したたる」という意味と、天下取りの「天が下」がかけられている。
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【この辞典の書籍版説明】
「暦の雑学事典」吉岡 安之 |
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