端午の節句
【たんごのせっく】
【暦の雑学事典】 5章 季語と年中行事の雑学 > 五月
五月五日の節句で、戦後は国民の祝日「こどもの日」として祝われる。古代中国では正月は不統一だったが、太初暦(西暦前一〇四年)以降、二十四節気の雨水を含む月を正月とすることが定められた。ただ、二十四節気の起点は冬至に置かれ、冬至を含む月(一一月)を十二支の第一の子の月としたので、冬至から翌々月の正月は寅の月、五月は午の月となる。したがって、五月の端午(月初めの午の日)は、午が重なるめでたい日であり、午は五に通じるために、五月五日が端午の節句の日とされた。
ショウブ(菖蒲)を縁起物とするのも中国の風習だが、ショウブは武を重んずるという意味の「尚武」に通じることから、日本では次第に男子の節句となっていった。鯉のぼりは江戸時代以降のものである。
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「暦の雑学事典」吉岡 安之 |
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