「言う」に関する慣用句
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【日本語使いさばき辞典】 >
[悪態(あくたい)をつく]強い調子で悪口を言う。
[油紙(あぶらがみ)に火(ひ)の付(つ)いたよう]ぺらぺらとよくしゃべるさま。
[言(い)い得(え)て妙(みょう)]実にうまく言い表されている。
[言(い)うに事欠(ことか)いて]ほかに適当な言い方があるだろうに、それを言わないで。
[言(い)うも愚(おろ)か]分かりきったことで言うまでもなく。とても言葉で言い尽くせないが。
[曰(いわ)く言(い)い難(がた)し]なかなか簡単には言い表せない。
[言(い)わずもがな]言わない方がよい。言うに及ばない。
[嘘八百(うそはっぴゃく)を並(なら)べる]嘘ばかりを次々に言い立てる。
[有無(うむ)を言(い)わせず]相手の意思などは無視して、強引に自分の言う通りにさせるさま。
[得(え)も言(い)われぬ]何とも言い表すことができない。
[お愛想(あいそ)を言(い)う](⇒「交際(こうさい)・付(つ)き合(あ)い」210ページ)
[大口(おおぐち)を叩(たた)く]偉そうなことを言う。
[奥歯(おくば)に物(もの)が挟(はさ)まったよう]率直にものを言わず、何か言いたいことがはっきりと言えないでいるさま。
[お題目(だいもく)を唱(とな)える]口先だけで、もっともらしいことを言う。
[おだを上(あ)げる]得意になって勝手なことを盛んに言う。
[頤(おとがい)を叩(たた)く]悪口を言う。また、勝手なことをよくしゃべること。
[おべっかを使(つか)う]こびへつらいの言葉を言う。
[陰口(かげぐち)を叩(たた)く]本人のいないところで悪口を言う。《類》「陰口(かげぐち)を利(き)く」
[軽口(かるくち)を叩(たた)く]気軽に冗談などを言う。
[CID(7654)(か)んで含(ふく)める]よく分かるように、細かく説明して聞かせる。
[苦言(くげん)を呈(てい)する]本人のためを思い、言いにくいことをあえて言う。
[糞味CID(7721)(くそみそ)に言(い)う]むちゃくちゃに悪口を言う。《類》「味CID(7721)糞(みそくそ)に言(い)う」
[くだを巻(ま)く]きりのないことをいつまでも言い続ける。
[口(くち)が軽(かる)い]言わなくていいことまで言ってしまう。
[口(くち)が過(す)ぎる]失礼なことを言う。《類》「言葉(ことば)が過(す)ぎる」
[口(くち)が酸(す)っぱくなる]同じ忠告などを繰り返し言う。
[口(くち)が滑(すべ)る]言ってはいけないことがつい出てしまう。《類》「口を滑らす」
[口(くち)が塞(ふさ)がらない]あきれてものが言えない。
[口(くち)が減(へ)らない]口が達者である。
[口(くち)が悪(わる)い]人に憎まれてもしかたのないことを、平気で言う。
[口口(くちぐち)に言(い)う]同じようなことを、おのおのが言う。
[口(くち)と腹(はら)とは違(ちが)う]言っていることと思っていることとは違う。
[口(くち)にする]口に出して言う。
[口(くち)に出(だ)す]言葉として言う。
[口(くち)に出(で)る]思っていることをうっかり言ってしまう。
[口(くち)に任(まか)せる]前後を考えずに、ぺらぺらしゃべる。
[口(くち)を合(あ)わせる]二人以上の間で言うことを同じにする。《類》「口裏(くちうら)を合(あ)わせる」
[口(くち)を利(き)く]ものを言う。しゃべる。
[口(くち)を切(き)る](⇒「はじめる・はじめ」418ページ)
[口(くち)を極(きわ)めて]あらん限りの言葉を用い、力を込めて言うさま。
[愚痴(ぐち)をこぼす]言ってもしかたのないことを、いつまでもくどくどと言う。
[口(くち)をCID(7975)(そろ)える]それぞれが同じことをCID(7975)って言う。《類》「声(こえ)をCID(7975)(そろ)える」
[口(くち)を出(だ)す]人の話の中に、第三者が加わって意見などを言う。《類》「口(くち)を挟(はさ)む」「嘴(くちばし)を容(い)れる」「口(くち)を入(い)れる」
[口(くち)を噤(つぐ)む]一切、ものを言わない。《類》「口(くち)を閉(と)ざす」
[口(くち)を開(ひら)く]今まで黙っていた人がものを言い始める。
[言(げん)を構(かま)える]いい加減なことを言う。いろいろと口実を設ける。
[言(げん)を俟(ま)たない]言うまでもない。分かりきっていること。
[効能書(こうのうが)きを並(なら)べる]そのものがいかにすぐれているかを、あれこれと言う。
[声(こえ)を尖(とが)らす]とげとげしくものを言う。
[御託(ごたく)を並(なら)べる]いつまでも自分勝手なことを言い立てる。
[言葉(ことば)に余(あま)る]言葉では言い尽くせない。
[言葉(ことば)の綾(あや)]微妙な言い回し。
[言葉(ことば)の先(さき)を折(お)る]相手が言い続けようとするのをさえぎる。
[言葉(ことば)を濁(にご)す]自分に不都合なことなどをはっきりと言わない。
[舌(した)が回(まわ)る]よどみなく、ぺらぺらとしゃべる。
[四(し)の五(ご)の言(い)う]うるさくあれこれと言う。
[正面切(しょうめんき)って]言うべきことを遠慮しないできちんと言うさま。
[啖呵(たんか)を切(き)る]明解な口調でまくしたてる。
[直截(ちょくせつ)に言(い)う]要点をすぐにきっぱりと言う。
[取(と)って付(つ)けたよう]後から付け加えたようなわざとらしい言い方。
[謎(なぞ)を掛(か)ける]それとなく遠回しに言う。
[憎(にく)まれ口(ぐち)を叩(たた)く]人の気にさわるような厭味な言い方をする。《類》「憎(にく)まれ口(ぐち)を利(き)く」
[熱(ねつ)を吹(ふ)く]勝手に言いたい放題を言う。
[歯切(はぎ)れがいい]言い方が明解でわかりやすいさま。
[歯(は)に衣(きぬ)を着(き)せない]思ったままを率直に言う。
[早(はや)い話(はなし)が]てっとり早く言うと。
[平(ひら)たく言(い)えば]分かりやすく言うと。
[不平(ふへい)を鳴(な)らす]強く不平不満を言い立てる。
[屁理屈(へりくつ)を捏(こ)ねる]筋の通らない勝手な言い分を主張する。
[襤褸(ぼろ)糞(くそ)に言(い)う]手厳しく、悪く言う。
[本音(ほんね)を吐(は)く]本心を口に出して言う。
[耳(みみ)に入(い)れる](⇒「聞(き)く・聞(き)こえる」188ページ)
[無駄口(むだぐち)を叩(たた)く]くだらないことをあれこれと言う。
[持(も)って回(まわ)った言(い)い方(かた)]不自然に遠回しな言い方。
[野次(やじ)を飛(と)ばす]人の言動に対して、からかったりひやかしたりする。
[与太(よた)を飛(と)ばす]いい加減なことをあちこちで言う。
[弱音(よわね)を吐(は)く](⇒「強弱(きょうじゃく)」192ページ)
[喇叭(らっぱ)を吹(ふ)く]大げさにでたらめなことを言う。《類》「法螺(ほら)を吹(ふ)く」
[呂律(ろれつ)が回(まわ)らない]酒に酔ったりして、舌がもつれてうまくしゃべれない。
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