レオナルド・ダ・ヴィンチ①
【れおなるどだびんち】
【雑学大全2】 趣味 > 芸術
芸術家でもあり科学者でもあったレオナルド・ダ・ヴィンチ。彼は左利きだったと考えられている。理由として、デッサンに左上から右下に向かって描かれた線が多いということや、鏡文字を使っていたということが挙げられる。鏡文字は文字の上下はそのままに、左右のみを逆にして書いた文字で、英語などのように左から右へ書く言語の場合は、右から左に書く。鏡に映すことで普通に書いた状態になり、鏡を使わないと正しく読むことが難しい。左利きの場合、鏡文字を書くことが多いとされている。また、文字を覚えたての五?六歳児に多く見られたり、左利きを右利きに矯正した場合に、突然鏡文字を書くようになることもあるという。ダ・ヴィンチは、自然科学や解剖学、機械工学、芸術論など、様々な分野に関する手稿を一万三〇〇〇ページにわたって書き残した。円と正方形のなかに手足を広げた人を描いた有名な『ウィトルウィウス的人間』もこのなかに含まれている。そうした手稿のほとんどの文字は鏡文字で記されている。これには、彼が左利きで先天的に鏡文字を書いており、左手でペンを持ったときにペンを押すようにして左から右へ文字を書くよりも、引くようにして右から左へ書くほうが楽だったためという説もあれば、自分の研究成果などが他人に盗まれないようにあえて使っていたという説もある。また、ルネサンス三大発明の一つに活版印刷があるが、活版印刷用の活字の文字は鏡文字の状態になっている。このことから、ダ・ヴィンチは自分の手稿を、後々印刷しやすいように、鏡文字を使ったのではないかという説もある。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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