よさこい
【よさこい】
【雑学大全2】 生活 > コトバ
毎年八月九日から一二日の間、前夜祭、本番、後夜祭とおこなわれる「よさこい祭り」。高知の名物として、現在は一四〇?一五〇団体、約一万六〇〇〇人前後の踊り子が出場して、約一〇〇万人の観光客を集めているといわれる。音楽はロック、ラップ、ジャズ調といろいろあって自由。ルールは鳴子という木製の楽器を持つことと、必ず「よさこい鳴子踊り」の一節を入れることだけである。そもそも一九五四(昭和二九)年、お隣徳島の阿波踊りに対抗して、何か市民の祭りをつくりたいと考えた高知商工会議所が行政に働きかけてつくったのが、よさこい祭りである。「よさこい」の言葉は、「夜さ来い」の意味をあらわしていて、夜這いを誘う文句だったが、「よさこい踊り」は、高知の民謡であるよさこい節に合わせて披露するお座敷踊りだった。これだけでは阿波踊りに対する名物に足りないと考え、鳴子を持つことになった。このように、阿波踊りが徳川幕府の城下町の頃からあったことに比べると、よさこい踊りはまだまだ新しい踊りなのである。そのためか、阿波踊りが徳島地方の伝統祭りなのに対して、「よさこい」は全国的に広がりつつある。なんと全国によさこい系列の祭りは七〇カ所以上もあるというのだ。北海道札幌市の「YOSAKOIソーラン祭り」がその代表格だ。それ以外でも、宮城県仙台市「みちのくYOSAKOIまつり」、岩手県盛岡市「YOSAKOIさんさ」、栃木県小山市「YOSAKOIおやま」、静岡県沼津市「よさこい沼津」、大阪府泉大津市「よさこいin泉大津」、広島県呉くれ市「よっしゃこい祭」など、まだまだ各地に広がりつつある。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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