ヘビ②
【へび】
【雑学大全2】 生物の不思議 > 動物
ヘビは、私たちから見ると感情のようなものがあまり感じられない。実際、普段はオスとメスの関わり合いもあまり特徴がなく、たとえば同じ水槽のような場所にオスとメスを飼っていても、通常期にはそれぞれまるで自分しかいないかのような振る舞いで、互いを気にしている様子はまったく見られない。ところが、交尾期がやってくると事態は一変する。オスのヘビ同士は(メスの取り合いをするため)お互いにとても攻撃的になり、メスはフェロモンらしきものをバンバン放出してオスを誘う。それというのも、ヘビは本来単独行動をする動物だからである。交尾期になってもオスとメスはなかなか出会えず一期一会の世界で、その一瞬を逃しては種の存続ができない。そのためオスもメスも必死になるのだ。ヘビはオスもメスも生殖器が対になっている。オスでいえばペニスが二本あるということだ。場所と状況によってどちらか都合のよいほうを使って交尾するのだという。いったん交尾をはじめたら何日も交尾をしたままで、途中で何かの妨害があってもペニスは抜けずに、オスが相手をぶら下げたまま逃げていく。メスの体内に入った精子は二年ぐらいは生きているといわれる。ヘビのペニスは普段は体内に格納されている。生まれるとすぐに体のなかに反転して引っ込んでしまうのだ。たとえていうならば、手袋などをはずしたときに、指の部分がひっくり返ったままになったような感じである。それが交尾期になると、裏返しを元通りにするような感じで内部を押し出すのだ。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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