パブ
【ばぶ】
【雑学大全2】 地理 > 場所
オーストラリアに行くと、たくさんのパブが目につく。ホテルの一階などには必ずパブが入っているし、街角のパブにも、ホテルには見えないのに「○○ホテル」「××ホテル」という名前をつけたものが多い。実はこれ、一九世紀後半から二〇世紀初頭にかけて、酒の扱いに厳しい法律ができたための名残である。当時、オーストラリアでは、夕方六時以降に酒場は営業してはいけないという、酒飲みからすれば、とんでもない法律があったのだ。そろそろ飲みに行こうかという時間なのに、酒場が閉まってしまうのでは困ってしまう。そこで、酒場の経営者たちは、当時のホテルの営業に関する規則に「宿泊客に対しての飲食は、自由に提供してもよい」という条項があるのに目をつけた。規模は小さくても、部屋数は少なくても、とにかくホテルを開業して、名前も「××ホテル」としたというわけだ。そして酒飲みたちは、その一部屋か二部屋しかない部屋に、二〇人、三〇人とチェックインして酒を飲んだという。このため、六時以降の酒の提供が解禁になった現在でも、オーストラリアには、ホテル兼業の酒場や、ホテルは閉めて酒場だけになっても名前に「××ホテル」とついているパブが多いのだ。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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