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砂丘
【さきゅう】

雑学大全2地理 > 場所

日本で見られる砂丘で代表的なものは? という問いには、誰もがまず鳥取砂丘を挙げるだろう。ほかには関東近辺の人なら千葉県の九十九里浜を挙げたり、九州の人なら鹿児島県の吹上浜を挙げたりするかもしれない。しかし、静岡県には鳥取砂丘に負けない砂丘がある。それが遠州灘に面して点在する南遠砂丘群だ。まとめて遠州灘砂丘と呼ばれることもあり、東は御前崎付近から、西は浜松市西部にまで達する。なかでも浜松市内南西部の中田島海岸に、東西約四キロ、南北約〇・六キロにわたって連なる中田島砂丘は、自然な状態が保たれ、風紋などの景観も美しい。都市化の進む地域では稀有といえる場所だろう。遠州灘沿いの砂丘群は、内陸部の諏訪湖から太平洋に流れ込む天竜川の土砂が、遠州灘沿岸に吹く強い西風によって吹き寄せられて堆積したものだ。冬の季節風が内陸部の高い山脈を越えるときに起こるフェーン現象は、山脈付近より平野部のほうに強い風を吹かせる。これが「遠州名物からっ風」といわれて、砂丘群の生みの親となったのである。中田島砂丘は、このからっ風と、西に位置する渥美半島の海食崖からの砂が形成したものと推定される。近年は観光名所にもなっていて、五月に中田島砂丘でおこなわれる凧揚げ大会には、参加者以外にも多くの観客が集まる。使われるのは市内の各町内ごとに工夫を凝らした大凧で、多人数で操る。五〇を超える町内会が、それぞれよその町の凧の糸を切って落とす争いをするため、凧揚げ合戦とも呼ばれる勇壮な祭りは、砂丘の光景にぴったりである。なお、日本三大砂丘には緒論あり、鳥取砂丘は不動として、残りは、九十九里浜、吹上浜、中田島砂丘のうちのどれか二つの組み合わせとなるのが一般的である


東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487801305