暦
【こよみ】
【雑学大全2】 学校じゃ教えてくれない?! > 暦
日本語は本当に難しい言葉である。「一日」と書くのに「いちにち」ではなくて「ついたち」という。子どもに教えるのにも、なぜ「一日」の場合は「ついたち」で、「一日中」などというときは「いちにち(じゅう)」と読むのか、大人でも説明しづらい。どうやらその理由は、暦は暦でも、太陽暦ではなく、太陰暦のほうにあるらしい。地球から見て月と太陽が同じ方向になるときを「朔」というが、太陰暦では、この「朔」を含む日を「朔日」、つまり月のはじめの日とした。この「朔」の後に初めて見える月を「新月」というが、この新月の日を「月が立つ」日という意味で、一日としたのだ。すなわち、「一日」の語源は、この「月立ち」である。地球が太陽の周りを回る周期を基準にした太陽暦に対して、月の満ち欠けを基準とする太陰暦では、新月を月はじめとするのである。その考え方が、現代の私たちが使っている太陽暦にも影響を与えて、読み方として残っているわけだ。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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