議員バッジ
【ぎいんばっじ】
【雑学大全2】 社会 > 社会
国会議員の先生方が、襟元にキラッと輝かせている議員バッジ。その美しい輝きと国会議員に当選することで得る権力の象徴としてか、その別名は「金バッジ」ともいわれる代物だ。庶民としては、当然、純金製の高級品なのだろうと思うところだが、実はそのバッジ、衆・参両院とも、純金製ではない。衆議院議員では金メッキしたもの、参議院議員は銀の地金に金張りのものを使用しているという。そもそも国会議員のバッジは一種類ではなく、四種類ある。それぞれお値段はどれくらいなのだろうか、気になるところだ。衆議院のタックピン型が一万五〇〇円、水雷型が一万円、参議院のタックピン型が一万二九一五円、水雷型が一万三四四〇円(二〇〇〇年、税込)というのが実際の値段だが、実は国会議員は支払っていない。当選議員には全員に無料で配布されるからだ。値段が付いているのは、議員が落としたり失くしたりした場合、実費になるため、再発行するときの参考価格になる。バッジがつくられたのは、一八九〇(明治二三)年の第一回帝国議会の際で、何回か改訂されて現在のバッジになった。それ以来、現在まで国会での身分証明に使用され、バッジのないものは議院に出入りすることができない。別に権力の誇示のためだけにつけているのではなく、入館のパスになっているというわけなのだ。たとえば衆議院では、一九七八(昭和五三)年に当時の福田赳夫首相がバッジを忘れて登院した際、護衛に出入りをとめれたという史実がある。そのときは、近くにいた議員にバッジを借りて議院に入ったという。また、議員だけでなく、国会は出入りする議員秘書、新聞記者、政府委員、国会内にある店の店員までもすべてバッジをつけることになっている。また、議員以外の対象者はバッジ以外に、帯用証(身分証明書)がなければ入館できない。
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「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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