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カツオのタタキ
【かつおのたたき】

雑学大全2生活 > 食べ物

アジのタタキといえば、三枚におろした魚肉から皮を取り除き、細かく叩いたものをいうが、カツオのタタキは皮もついているし、身もそのままの形だ。それなのに、どうして「タタキ」というのだろうカツオ漁で有名な高知県土佐市の宇佐漁協によれば、宇佐周辺では、カツオを火であぶった後、塩を振り、カツオのタタキ用につくられたタレをかけて食べる。旧佐賀町(現・黒潮町)では、火であぶったカツオにタレをかけ、それを手や包丁の側面で叩いてタレを染みこませるのが、カツオのタタキであるという。はっきりとした説があるわけではないが、土佐造りが原形ともいわれ、カツオ節をつくるときに残る部分を、皮付きのままで串に刺して焼き、土佐酢をかけて包丁の背で叩いたことが、カツオのタタキという名前の由来のようだ。ちなみに現在では、カツオのタタキショウガ醤油で食べるのが一般的だが、江戸時代にはカラシ醤油で食べるのが好まれていたという。土佐造りとは異なる、皮付きのまま火であぶってから氷水に入れ一気に冷やす方法の「焼霜造り」の刺身は、江戸時代初期頃からおこなわれていたという記録が残っている。


東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820744


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「雑学大全2」東京雑学研究会

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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487801305