カエサル
【かえさる】
【雑学大全2】 ヒトの不思議 > 人物
ローマを未曾有の大国に拡大した英雄カエサルには、意外な悩みがあった。二〇代から若ハゲがはじまり、年とともに進行して、クレオパトラと大恋愛していた晩年には、かなりハゲ上がっていたのである。「ハゲの女たらし」と、からかわれたりもしていたらしい。そのためカエサルは、毎朝長い時間をかけて、残った後頭部の髪を苦労して額まで垂らしていたという。また、月桂冠を終身かぶれる権利を手に入れたとき、カエサルはたいへん喜んだが、そのいちばんの理由は、月桂冠をかぶっていればハゲが隠せるからだったとも伝えられている。カエサルは、若い頃は髪をきちんと整えておしゃれだったというから、なおさら少なくなっていく頭髪が気になっていたのだろう。ハゲをなんとか隠したいという心理は、英雄といえども、現代の同じ悩みを持つ男性と変わりはなかったのである。頭髪だけでなく体格なども、カエサルは一般に考えられているのとは違っていたらしい。カエサルの容姿は、彫像によって異なるため、どれが本当の顔かはっきりわかっていないのだが、軍人としての実績から想像されるような筋骨隆々としたタイプではなかったとも伝わっている。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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