エスカレーター②
【えすかれーたー】
【雑学大全2】 社会 > 社会
かなり多くの人が乗っているときもあるが、エスカレーターが重量オーバーになって止まったりしたのは見たことがないだろう。電車などで通勤する場合には、必ずといっていいほど乗っているエスカレーターに、定員はあるのだろうか。結論からいえば、上から下までぎっしり乗った場合の人数を定員に設定してあるから、エレベーターのように定員オーバーのブザーはない。エスカレーターの場合、長さや幅に応じてモーターのパワーを変えている。建築基準法によって踏み段の面積一平方メートルあたりに二七〇キロのパワーが出るように設計しなければならない。したがって、あらかじめ、大人がすべてのステップに乗った重量に耐えられるように設計されており、速度も一定に保たれているのだ。通常、エスカレーターの速度は、だいたい分速三〇メートルに設定するのが主流。だが最近では、高齢者の多い場所や、スーパーやショッピングセンターなどで、少しゆっくりなペースで乗り降りがしやすい分速二七メートルのものもある。また、逆に朝晩の混雑の激しい駅などでは、切り替えによって、分速四〇メートルに速度を上げて、少しでも混雑を解消するようにしているところもある。さらに、まだらに人が乗ったときと、ぎっしり混雑して乗ったときとでは、エスカレーターにかかる重量がかなり違うのだが、どんなときでもモーターの力を調整して常に同じ速度で運行できるようになっている。私たちの気づかないところで、いろいろな工夫がされているのである。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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