data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。

駅名②
【えきめい】

雑学大全2地理 > 場所

「日本一長い駅名」の座を六年間奪われていた南阿蘇鉄道高森線の「南阿蘇水の生まれる里白水高原」駅(熊本県南阿蘇村)が、再びトップ返り咲きを果たしたそうだ。自分をアピールするにはどうすればよいか。それは、なんといっても「目立つ」のがいちばんである。駅の名前も例外ではない。かつて国鉄のローカル線が第三セクターになる際、なるべく目立って多くの人に来てもらおうと、長い駅名をつける競争が激化。そのきっかけは、一九八八(昭和六三)年に開設された阿武隈急行阿武隈急行線「やながわ希望の森公園前」の命名。それ以降、日本全国で長い名前の駅名が次々と誕生した。この競争にひとまず決着をつけたのが、一九九二(平成四)年に登場した「南阿蘇水の生まれる里白水高原」駅だった。「白水高原」駅は阿蘇山の眺めも美しく、白水水源など多くの水源を有する風光明媚な場所に位置していることから、地域の活性化への話題づくりのため、無人駅として誕生した際に、「みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげん」と読み仮名の数で、茨城県鹿嶋市にある駅と並ぶ、二二字の日本一長い名前をつけたのだ。その際には、当然、日本一長い駅名を意識的にめざしたという。この長い名前が呼び水になってくれればという願いが感じられる。だが、二〇〇一(平成一三)年四月に、島根県の一畑電車北松江線が、もともと「古江」駅という短い駅名だったものを美術館オープンを機に、「ルイス・C・ティファニー庭園美術館前」と改称し、読み仮名の数で二五文字となり、日本一の駅となり、「白水高原」駅はついにタイトルを奪取されたのだ。もちろん、こちらも日本一長い駅名を狙っていたので、駅名票にも「日本一長い駅名です」と誇らしげに書かれた。「白水高原」駅は、さぞ悔しかったろう。しかし、一畑電気鉄道は、二〇〇七(平成一九)年三月に美術館を閉館するにともない、駅名を「松江イングリッシュガーデン前」に変更することで名前が短くなり、これを受けて、「南阿蘇水の生まれる里白水高原」駅は、再びトップに返り咲くことになったというわけだ。ちなみに地元では、そのあまりにも長い名前が不便で、ただの「白水高原」と呼ばれている??長いばかりではダメなのかもしれない。


東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820744


data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。

【辞典内Top3】

火元責任者  手のひらを太陽に  上総・下総  

【関連コンテンツ】

広告を表示できません。

【この辞典の個別アプリ】

雑学大全2

浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾アプリ。

【この辞典の書籍版説明】

「雑学大全2」東京雑学研究会

浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。

出版社: 雑学大全2[link]
編集: 東京雑学研究会
価格:2160
収録数: 1000728
サイズ: 25.6x18.4x3.6cm
発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487801305