ウインカー
【ういんかー】
【雑学大全2】 生活 > 乗り物
車を運転していて、ふと前の車のウインカーがチカチカと、いつもより早く点滅している気がしたことはないだろうか。実は前後左右あわせて最低四つあるウインカーの電球のうち、どこかが切れているとそんな現象が起こるのである。ウインカーが少なくなってしまうことによって、残りの電球に過電流が流れてたくさん点滅するようになるためだ。本来、ウインカーの電球の点滅する速度は、道路運送車両法の保安基準によって毎分六〇?一二〇回、また常に一定の速度で点滅することと決められている。このスピードは、人間が緊張気味のときの脈拍数と同じリズムという。車線変更や右左折など、普段とは違った動きをするときに、それまでの運転になれたドライバーに注意を促すことで事故を防ごうという意味があるようだ。点滅の速度があまりにも速いと、ドライバーはかえって焦ってしまい、逆に遅いと緊張感がなくなってしまう。そこで「緊張気味の脈拍数」という、少しだけ速めのスピードに設定されているのだ。現在多くのメーカーでは、ウインカーの点滅速度を毎分七〇?八〇回に設定しているという。保安基準では、ウインカーだけでなくヘッドランプやブレーキランプなど照明装置の数や色、設置場所などについても細かな基準が定められている。これは対向車や歩行者にとって何が最もわかりやすいかを検証した結果だ。逆に、これらの照明装置が見えづらくならないよう、定められた機器以外の照明装置をつけることも禁止されている。デコレーショントラック(略してデコトラ)などと呼ばれる派手な電飾を付けた車が話題になったこともあったが、危険を知らせる赤色や橙色の照明を使用しないなど、法律の網の目をくぐるような形で装飾が考えられているようだ。
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「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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