鮮度別料理法
【せんどべつりょうりほう】

■卵の鮮度別オススメ料理法
～産みたての卵と産まれて1週間ぐらいたった卵、それぞれのおいしさを一番引き立てるお料理はなにかな？～

卵は産まれてから時間が経つにつれて中身が変化していきます。そのなかでも、特に変化するのは白身の部分です。

白身の部分は「濃厚卵白」と「水溶性卵白」に分かれますが、産みたての卵は「濃厚卵白」が白身のほとんどを占めています。ぷりぷりっ！とした弾力のある白身です。ところが日がたつにつれて、濃厚卵白は水溶性卵白に変化していきます。そうすると白身はだんだんとハリがなく、水っぽい状態になっていきます。鮮度ごとに、そして白身の状態ごとにむいているお料理は変わってきます。

産まれてからの何日目の卵がどんなお料理にむいているか、簡単にまとめてみましたので、ぜひ毎日のお料理の参考にしてみてくださいね！


＜卵の鮮度別オススメ料理法＞
(1)
◆採卵日からの日数
産まれて～4日目(鮮度が最もよい状態)
◆おいしいお料理方法
生卵かけご飯：卵黄のハリと卵白の食感が楽しめます。
目玉焼き：卵黄が真ん中にきて上手にできます。卵白のプリプリ感も楽しめます。
親子丼・スクランブルエッグ：半生状態で卵の甘みとこくを楽しんでください。

(2)
◆採卵日からの日数
5日目～9日目(中間期)
◆おいしいお料理方法
玉子焼き：濃厚卵白を残しつつ上手に混ぜ合わせる事ができるので、ふわっとした食感に仕上がります。
ゆで玉子：適度に鮮度が落ちているため、殻がむきやすく上手なゆで玉子ができます。

(3)
◆採卵日からの日数
10日目～14日目(期限切れ前)
◆おいしいお料理方法
お菓子類：水溶性卵白比率が多い方が卵白の泡立ちが良いため、お菓子に適しています。
茶碗蒸し・プリン：卵と他の液をあわせて濾すお料理は、水溶性卵白が多い方が上手にできます。

(4)
◆採卵日からの日数
賞味期限後
◆おいしいお料理方法
賞味期限は生で食べられる期限です。賞味期限後は品質を良くお確かめ頂いてから、充分加熱調理してお召し上がり下さい。


●このあいだ、産みたての卵で茶碗蒸しを作ろうとしたら白身がうまくこせなくて苦労したよ。「濃厚卵白」がたくさんあったからなんだね。これからは卵の特質を生かしたお料理を心がけるよ！