甘露柚煉[橘柚庵古後老舗]
【かんろゆねり】
【全国五つ星の手土産】 九州・沖縄 > 大分県
明治元年(1868)、儒学者広瀬淡窓の門下生だった古後精策が創業。古後精策は、書画や茶道を嗜み、客には自ら柚子を炊いてふるまったという趣味人だった。彼が作ったお茶請けが、甘露柚煉の名で130年の間代々伝えられてきた、この店の代表銘菓だ。
その甘露柚煉とは、熟したやわらかい柚子の実の中皮だけを使い、砂糖を加えて練り上げたもの。黄金色に輝く、柚子の豊潤な香りと爽やかな甘みが凝縮された逸品だ。このまま食べるのはもったいないような、何かに挟んで食べたいような気がする。そんな思いを見越してなのか、もち米から作った薄種にこの柚煉を裏ごししたものを挟んだ姉妹品、雪月花も販売されている。薄種は3色あり、白は雪に、淡青色は月に、淡紅色は花に見立てられている。創業当時から作られているというこの2品、心して味わいたい一品である。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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