カスドース[湖月堂]
【かすどーす】
【全国五つ星の手土産】 九州・沖縄 > 長崎県
江戸初期まで南蛮貿易の拠点だった城下町・平戸。天守閣、名刹古社、カトリック教会の尖塔と、町の雰囲気は独特。そんな土地柄らしく、カスドースもまた和洋の要素が溶け合った不思議な味わいの銘菓だ。元はポルトガル伝来の菓子で、カステラに卵黄をつけ糖蜜に浸して揚げたもの。鮮やかな黄色に、粗いグラニュー糖がきらきらと輝き、しっとりした軽いスポンジ生地に卵の香りが濃厚だ。カトリックの神父によってもたらされたといわれ、400年もの歴史がある。かつては藩領の外への持ち出しを禁じられたお止め菓子で、藩主・松浦家の茶会などで供される献上菓子でもあった。
地元の数店で作られていて、湖月堂は名店の一つ。「松浦家の御用菓子として、昔ながらの作法にこだわっている小さな菓子屋です」と店主。地味な店構えながら、老舗の自負を持ち、殿様に愛された銘菓の味を守り続けている。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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