梅不し[西川屋老舗]
【うめぼし】
【全国五つ星の手土産】 四国 > 高知県
山内一豊の入国以来、土佐藩に白髪素麺や麩、菓子などを納めていた御用商人で、元禄元年(1688)に当時の当主・西川屋才兵衛が、初めて菓子店舗を構え、御用菓子司になったと伝わる老舗。創業期から伝わる代表銘菓の梅不しは、梅に漬けた赤紫蘇の葉を細かく刻んで求肥で包み、砂糖をまぶしたひと口大の餅菓子。土佐に流された土御門上皇に、老僧が手作りの菓子を献上、「梅不し」の名を賜ったという故事を追想して創製したもの。茶席に用いられることが多いが、夏や冬でも風味が変わらないので、みやげにも最適な一品だ。
店を代表するもう一つの銘菓ケンピ(堅干)は、名のとおりかたい、しっかり焼き固められた小麦菓子。江戸時代に白髪素麺や麩の製法からヒントを得て作られたという。かたいとはいえ、噛み締めると広がる小麦の優しい甘さに、病みつきになる人も多い。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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