てんやわんやの善助餅[浜田三島堂]
【てんやわんやのぜんすけもち】
【全国五つ星の手土産】 四国 > 愛媛県
宇和島ゆかりの作家、獅子文六の小説『てんやわんや』には、越智善助というユニークな人物が登場する。この善助さん、実在したということで、彼が一度に51個も平らげたという伝説の餅が、この浜田三島堂の餅だ。「喰ひたる餅の数五十、おまけでおさめにもう一つ」という表現に、この餅の後引くおいしさが垣間見えるようだ。
地味な餡入り餅なのだが、羽二重餅のようにやわらかい餅と、甘い小豆のつぶ餡の組み合わせに素朴な魅力がある。小さくて食べやすいこともあり、ついつい手が伸びる。ただし昔は今の3倍ほどの大きさだったというから、善助さんが食べた51個というのは、かなりの量であったはずだ。浜田屋三島堂は宇和島で明治23年(1890)に創業した老舗で、昔ながらの菓子作りを続けている。しっかりと甘みの強いものが多い。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【辞典内Top3】
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
|
料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
|
出版社:
全国五つ星の手土産[link] |