山田屋まんじゅう[山田屋]
【やまだやまんじゅう】
【全国五つ星の手土産】 四国 > 愛媛県
明治維新前年の慶応3年(1867)のこと。当時、宇和町(現・西予市)の商家で手厚くもてなされた巡礼が、お礼にと、主人に饅頭の製法を教えたのが菓子店創業の始まり。喜んだ主人は、巡礼が山田薬師如来の化身だと信じ、これを店名としたのだという。以来140年もの間、一子相伝。五代にわたって秘伝の製法を守り続けてきた。近年、松山市に本社・工場を移したが、昔ながらの味は今も変わらない。
ごくシンプルな小さな饅頭である。台形のような形のひと口大。皮はほとんどわからないほどに極薄く、中のこし餡の小豆色が透けて見える。白い和紙の包みには、真ん中に梅鉢の家紋が一つ。派手さや雅やかさはない。だが、楚々とした風格は、銘菓と感じさせるにふさわしい。口にするとほんのり甘い上品な味。製法はもちろん、十勝産の最高級の小豆など素材にもこだわって、その持ち味をよく引き出している。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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全国五つ星の手土産[link] |