山川[風流堂]
【やまかわ】
【全国五つ星の手土産】 中国 > 島根県
松江の菓子は、不昧公すなわち松江藩七代藩主・松平治郷(1751~1818)を抜きには語れない。大茶人と称され松江に茶の湯文化を広めた不昧公はまた、茶菓子にもよく通じ、松江の和菓子興隆の源となった。数々の銘菓は、明治維新の際に一旦姿を消すが、それを明治中期以降、和菓子職人たちが努力の末になんとか蘇らせたのだという。
茶会で好まれた菓子の一つ、日本三大銘菓と称される山川を復活させたのが、明治23年(1890)創業の風流堂の二代目。薄紅色は紅葉を、白はせせらぎを表す紅白の落雁で、「散るは浮き散らぬは沈む紅葉ばの 影は高尾の山川の水」という不昧公の歌からの命名。上白糖に寒梅粉を用いて、しっとりして口どけがよいのが特徴。かすかな塩味が淡泊な味わいの中に広がりを感じさせ、抹茶を引き立てる。和三盆糖を用いた古代山川も好評。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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全国五つ星の手土産[link] |