味噌松風[松屋常盤]
【みそまつかぜ】
【全国五つ星の手土産】 近畿 > 京都府
御所御用の店だけに許されたという、細格子の玄関前に下がる白い麻暖簾が印象的な老舗。家族で営む実に小さな店だが、その味は折り紙付きで、承応年間(1652~55)の創業時から御所や大徳寺、茶道の家元に菓子を納めてきたという。代表銘菓の味噌松風は、約360年もの間作り続けられ、明治天皇や昭和天皇にも好まれた逸品だ。
小麦粉と砂糖をこねて焼き上げたもので、カステラ風だがもっとあっさりし、むっちりとした食感がある。西京味噌を煉り込むことで香ばしさが加わり、表面に散らした黒ゴマもアクセントになっている。ちなみに松風の名は、謡曲「松風」の一節「浦寂し、鳴るは松風のみ」に由来。焼き色がつくのは表のみで裏にはないことから、うらさびし、というわけだ。きんとんも絶品と評判だが、完全予約制で、かつあまりにやわらかく、遠方へのみやげには難しい。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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出版社:
全国五つ星の手土産[link] |