茶寿器[甘春堂]
【ちゃじゅのうつわ】
【全国五つ星の手土産】 近畿 > 京都府
江戸後期から続く京菓子司。格式高い老舗だが、そこに意表をつくような遊び心溢れる創作菓子がある。茶寿器。箱を開けると、中に渋い焼き物が鎮座している。どう見ても抹茶茶碗だ。きれいな京干菓子が添えられ、食べられるのはこちらだけかと思えば、さにあらず。この茶碗、割って食べることができるのだ。しかも、ちゃんと抹茶をたてていただくことができる。
素材は寒梅粉や砂糖で、しっかりこねて実際の作陶のように整形。天日干しをして焼き上げる。優しい甘みにほのかなニッキの香り、抹茶をたてた後いただくと、その香も移ってより味わい深い。祝宴の献上菓として二代目の頃に創作され、以来、門外不出とされてきた。108歳の茶寿までもと延命長寿を願う心がこもる。 近年は洋風の西方瑠璃も登場。白いティーカップで、こちらも紅茶やコーヒーを入れて飲んだ後、割って食べることができる。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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出版社:
全国五つ星の手土産[link] |