かま風呂[大原女家]
【かまぶろ】
【全国五つ星の手土産】 近畿 > 京都府
八坂神社を正面に見る四条通りに本店を構えて約110年。京都では格別古いわけではないけれど、京都の故事や史跡にちなむ創作菓子で人気を集めてきた大原女家の代表銘菓が、かま風呂だ。壬申の乱の頃、矢傷を負った大海人皇子(天武天皇)の治療のために里人がかま風呂を築いたという伝承にヒントを得て大正末期に考案されたという。かま風呂の形に姿よく焼き上げるまでには、多くの試行錯誤を重ねた。卵と蜂蜜が入った皮はしっとりすべすべ、中はさっぱりした白餡入り。ほのかな柚子の香りも味わい深い。ほかに黒糖風味の小豆餡入りもある。最近では一回り小ぶりの小、素材を特に吟味した吟上も好評だ。
もう一つ忘れがたいのが、その名もわすれ傘。知恩院の七不思議にある左甚五郎のわすれ傘にちなむ、傘の形の上品な最中は、佗びた持ち味の風趣ある一品だ。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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