大津画落雁[藤屋内匠]
【おおつえらくがん】
【全国五つ星の手土産】 近畿 > 滋賀県
寛文元年(1661)、鶴屋仁兵衛として創業したが将軍徳川綱吉に鶴姫が誕生し、鶴という字は恐れ多いところから、伏見の宮家から藤屋内匠の屋号を授かった。以降は膳所藩の御用菓子司となり、京都御所や大坂城代などにも菓子を納めた歴史を持つ。
有名な大津画落雁は、大津絵が盛んだった江戸時代後期に創案された。藤娘や瓢箪鯰など民画の代表的なもの9種類を江戸安政期の木型を使って繊細に打ち出している。現在では、十三代目当主自らが、和三盆と葛粉、寒梅粉を混ぜ合わせて作った生地を裏ごしして手でこね、木型に入れて押し込む。長年培った経験と勘だけが頼りというまさに名人芸だ。完成した落雁は、口に入れるととろりと溶ける。夜の琵琶湖と満月をイメージして作られた湖水月も、江戸時代に藩に献上した歴史を持つ由緒ある羊羹として名高い。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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