元祖かたやき[伊賀菓庵山本]
【がんそかたやき】
【全国五つ星の手土産】 東海 > 三重県
かつて伊賀忍者たちが用いていた、かさが少なく滋養のある携帯食を現在に伝える銘菓かたやきは伊賀を代表する郷土菓子として知られているが、その元祖を名乗るのが、嘉永5年(1852)創業の伊賀菓庵山本である。当初は刀の丸い鍔に似ていることから「つば焼」と称していたが、木槌で割って食べるほどのかたさが評判を呼び、かたやきの名で定着したという。今では、〝日本一堅い煎餅”としても有名だ。
材料は厳選した国内産の小麦粉。生地を棒状に成形し同じ大きさに切る。これを鉄板の上で焼くが、ころあいを見計らって専用のてこで押しつぶした後、樫の木で作った重しを乗せ、さらに生地を何度もかえしながら1時間かけて焼き上げる。長く焼くことで水分が飛び、かちかちの煎餅の完成となるのだ。この間すべてが手作業。まさに伝統の職人技が生む銘菓だ。手裏剣形のかたやき、食べやすいうす焼きもある。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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出版社:
全国五つ星の手土産[link] |