関の戸[深川屋陸奥大掾]
【せきのと】
【全国五つ星の手土産】 東海 > 三重県
東海道の宿場風景が今なお残る関宿の老舗。江戸初期の寛永年間(1624~44)の創業で、江戸時代後期の天保2年(1831)には京都御室御所より陸奥大掾の名を賜って御用菓子司となった。唐破風小屋根の庵看板を掲げる建物はまるで時代劇のセットのよう。江戸時代の商売道具が並べられた畳敷きの店内では、唯一、関の戸だけを販売するが、店構えを見ただけでも、この菓子がいかに尊重されてきたか察しがつくというものだ。
赤小豆のこし餡を白い求肥で包み、最上級の和三盆をまぶした直径3㎝ほどの餅菓子で、白一色の姿は鈴鹿の嶺に積もる白雪をなぞらえたと伝えられている。簡素でありながら自然の奥深さを伝えるフォルム、手作りの技と厳選された素材が生み出す深淵な味わいは、まさに日本文化の真髄。歴史と自然に思いをはせながら、上質な甘さを堪能したい。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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出版社:
全国五つ星の手土産[link] |