安倍川もち[やまだいち]
【あべかわもち】
【全国五つ星の手土産】 東海 > 静岡県
静岡銘菓として名高い安倍川もちは、元々は安倍川の橋のたもとの茶店で出されてきた昔ながらの一品。やわらかい餅に餡や黄な粉をまぶしたもので、400年の歴史を持つといわれるが、それを手みやげにもしやすいよう工夫したのが、昭和25年創業のやまだいちだ。静岡駅のホームで販売して好評を博し、昭和天皇も買い求められたというほどの名物となった。
同店の安倍川もちは、基本的に2種類。手づくり特製安倍川餅とおみやげ用の安倍川もち。前者が極力昔ながらの製法を守った、いわば伝統の味で、消費期限が4日間なのに対し、後者は製法や包装を工夫し、賞味期限を9日間に延ばした。どちらも原材料のもち米や大豆、小豆は国産にこだわる点は同じ。その名物の陰に隠れ知名度は劣るが、野趣村情も好評。黒糖を使った焼饅頭で、どこまでも素朴。ざくっとした歯応えと濃い風味は懐かしさを感じさせる。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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出版社:
全国五つ星の手土産[link] |