印譜らくがんとこがらす[武藤杏花園]
【いんぷらくがんとこがらす】
【全国五つ星の手土産】 東海 > 岐阜県
創業は明治3年(1870)。以来変わらず昔ながらの麦落雁を作り続けてきた、歴史ある飛騨高山の町並みにふさわしい、風情ある老舗である。落雁の種類は2つ。長方形の印譜らくがんと、小さな円形のこがらすだ。いずれも同じ素材で、表面は砂色でざらりとしている。かりっと歯を立てるとほろりと崩れ、口中いっぱいに焦がし麦の香ばしさが広がる。大麦と和三盆糖を原料に、炭火で乾燥させた素朴なものだが、表面の浮き彫り模様は繊細で美しい。
こがらすの名は、飛騨国分寺に伝わる平家の宝刀「小烏丸」に由来する。表面の模様は国分寺の古瓦と大銀杏を模したもの。他方、印譜らくがんは、飛騨高山に縁のある文人墨客の落款を浮き彫りにしている。鉄斎と応挙、雪舟と象山、白石と益軒というように、30人の落款が2つずつ組み合わされ、合計15種。添えられたしおりで確かめながらいただくのも楽しい。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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全国五つ星の手土産[link] |