丸柚餅子[柚餅子総本家中浦屋]
【まるゆべし】
【全国五つ星の手土産】 北陸・甲信越 > 石川県
全国にゆべしは多いが、明治43年(1910)に創業した柚餅子総本家中浦屋の、柚子の実を丸ごと使って作る丸柚餅子は、これぞ正真正銘という名菓。かつては保存食・携帯食だったというが、輪島塗の行商人によって全国に広められ、輪島の代表銘菓として定着した逸品だ。
晩秋、柚子が実って完熟した頃、大きく形よく肌のきれいなものを選ぶところから作業は始まる。その中身を丁寧にくりぬき、もち米と秘伝の材料を詰め込んでせいろで蒸し上げる。これを自然乾燥させてから再び蒸すという作業を数回。冬の約6カ月をかけ夏が訪れる頃、つややかな飴色に輝く丸柚餅子が出来上がる。柚子独特の爽やかな香りとほろ苦さ、さっぱりした甘み、それに熟成された奥深い風味が相まって、時に芸術品とまで賞されるのも頷ける。このほか、玉柚餅子など柚子を使った様々な銘菓も生み出している。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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