麦落雁[三桝屋總本店]
【むぎらくがん】
【全国五つ星の手土産】 関東 > 群馬県
江戸時代、大麦栽培が盛んだった上州にあって、三桝屋の初代・与兵衛は、それを生かした銘菓をと考えた。大麦を焙って粉にしたはったい粉の香りのよいのに着目し、最高級の砂糖である和三盆糖を合わせ、打ち物にしてはどうか。というわけで誕生したのが麦落雁。文政元年(1818)のことだ。品がよく、侘び寂の風情をたたえたこの干菓子は茶の湯の席でも喜ばれ、広く愛好された。
三つ亀甲を3つ組み合わせた六角形が特徴で、小さくて食べやすく、口に入れるとほろりと砕けて香ばしさが広がる。甘さも控えめだが、和三盆糖を使った特製麦落雁はいっそう上品な味わい。将軍家にも度々献上され、その後も全国菓子博覧会はもとより国際菓子博覧会でも数々の賞を受賞。店は長く館林藩主・秋元家の御用菓子司を務め、明治以降も一子相伝で麦落雁の味を守り続けて今に至る。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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全国五つ星の手土産[link] |