夢境庵
【むきょうあん】
【東京-五つ星の蕎麦】 都内の名店88軒 > 文京区
「真心、直感、美意識」。これが女将・ 木下玉江さんの口癖だ。「理屈はいらないんです。とにかくいい素材を使って、手間隙かけて、おいしいものを提供したいんです」。
創業は昭和52年。収入が不規則な画家のご主人に、いい絵を描いてもらいたい、というのがそば屋を始めたきっかけだという。開店から数年間は自らそば粉を選んで打っていたが、今は二人のそば職人が女将の意思を受け二八で打つ。10割そばも打つが、一日15~18食の限定。つゆは焼き鰹の本節でダシをとった中辛。細めのそばとよくからみ、のど越しもいい。ユニークなのは乙女そば。リボンはゆば、おでこは卵焼きで表現するなど、おかめそばをもじったオリジナルだ。
店内は小上がり中心の古民家を思わせる趣あるつくり。無垢材のテーブル、網代の天井、さらに女将手植えの生花、ご主人の絵など、BGMの琴の音とともに情緒を満たす装飾が施されている。冬は店内の一角に一か所、囲炉裏が切られる。
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【この辞典の書籍版説明】
「東京 五つ星の蕎麦」見田盛夫/選 |
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並木藪蕎麦、巴町砂場、神田まつやなど伝統の技が味わえる名代の老舗から、進化し洗練された蕎麦でたちまち有名となった新鋭店まで、都内と近県の118の名店を料理批評家・見田盛夫が厳選。蕎麦の基礎知識や全国の名店217軒の情報も付いた、蕎麦好きのバイブル。 |
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出版社:
東京-五つ星の蕎麦[link] |