赤坂 与太呂(閉店)
【あかさか よたろ】
【東京五つ星の魚料理】 魚介専門料理 > 港区
「与太呂の呂の字には口が二つ。食べもの商売にはぴったり」と笑う当主の森本欽哉さんは、大阪高麗橋の与太呂総本店で修業ののち昭和41年に暖簾分けで独立。奥さんの清未さんと二人で赤坂に店を開いて以来「素材にはやたら手を加えず、持ち味を生かす」「片付けはその日のうちに」「調味料はできる限り自家製を」との姿勢を貫いてきた。
鯛は毎日航空便で届く瀬戸内産の真鯛だ。最高級の素材のよさが引き立つよう、鯛御飯は昆布とカツオの薄いだしだけで炊く。締めて3時間後に引く鯛御造りは、微妙細緻な歯ごたえと上品な甘さが胸に響く。御造りや鯛頭酒煮に用いる自家製ポン酢は、なんと橙まで自家生産する。
ベトナム戦の報道に命を削り、一方で釣りと食べることに命を燃やした文豪・開高健は「腹を空かせた哀れな開高でござります」といいつつ、よく店を訪れたという。
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【この辞典の書籍版説明】
「東京五つ星の魚料理」岸 朝子/選 |
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寿司をはじめ、ふぐ・あんこう・まぐろ・あゆ・くえ・かになどの各専門店,日本各地の旬の地魚を味わえる郷土料理の店など、東京の魚料理の老舗・名店を、各店自慢のお酒とともに岸朝子が厳選して紹介。 |
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出版社:
東京五つ星の魚料理[link] |