あひ鴨一品 鳥安
【あいがもいっぴん とりやす】
【東京五つ星の肉料理】 鳥肉料理 > 中央区
当地に創業した明治5年(1872)ごろ、一帯は両国広小路といい、江戸時代からつづく東京市中屈指の繁華街だった。
今では学校や企業の建物が林立する中で、ひとりこの店だけがはるか遠い明治の香りをうっすらとまとっている。平成17年の改築ながら、和洋の品がしっくりと溶け合った、クラシックモダンな建物がすばらしい。
商うものは創業時から、家鴨と鴨を掛け合わせた「あひ鴨」のみ。「大きさも脂のつき方も、よその追随を許さない」と自負する相鴨を、コース料理の相鴨すきやきで堪能する。
前菜5種、吸い物、鳥わさ、そして主菜。炭火で熱した鉄鍋に鴨の脂をなじませ、お目当ての分厚いロース(胸肉)をジィジィと音たてて焼く。この音も味のうち。ひんやりとおろし醤油をつけて口に含めば、つゆたっぷりの肉はほくほく熱く、ぷちんと甘くはじける。さらにもも肉や砂肝、ハツ、レバーと食べ進むころ、あなたはもうすっかり「あひ鴨一品」の虜に。
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【この辞典の書籍版説明】
「東京五つ星の肉料理」岸 朝子/選 |
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とんかつ、ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ、桜鍋、ハンバーグ、ビーフシチュー、軍鶏料理……あらゆる肉料理から、東京でこれぞという名店を料理記者・岸朝子が精選に精選を重ねて紹介。 |
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出版社:
東京五つ星の肉料理[link] |