ムカデ
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 生物の不思議 > 昆虫
ムカデは漢字で「百足」と書く。さて、実際にこの虫には一〇〇本の足があるのだろうか。それとも、とても多いことの単なる比喩的表現にすぎないのだろうか。
日本でムカデといえばトビズムカデかアオズムカデのことである。このトビズムカデは日本では最大の種類で全長が一五センチもある。ただし、注目の足は四二本しかない。
ムカデの体は頭と胴からなり、頭には一対の触角がある。足は胴についているのであるが、一対の足を両側に持つ胴節が多数ある。
少ないもので胴節は一五、足は三〇本、多いもので胴節は一七七、足はなんと三五四本もあるのだ。つまり、ちゃんと一〇〇本以上もの足があるのだ。ただし、実際に一〇〇本足のムカデは見つかっていないのだとか。
「百足」と書くのは、やはり足が多くあることに対しての当て字である。地方ではハガチとか、ムカゼなどと呼ばれ、毘沙門天のお使いだという信仰もあり、鞍馬寺ではムカデを尊ぶ。関東では赤城山の神がムカデの姿をして現れたという伝説があり、赤城神社の鳥居にはその姿が彫刻されているということである。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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